2016年12月24日土曜日

Octaveレッスン(14) - ltfat packageを利用する

ltfat packageには、fwt関数などwavelet解析に便利な関数が用意されている。

windows版Octaveでは、下記コマンドで ltfat のインストールに成功するが、 Mac版では失敗する。
>> pkg install -forge ltfat
ドキュメントを読む限り、Mac版もWindows版も同じ手順でインストールできないとおかしいのだが、別のMacや旧いOSバージョン、旧いOctaveバージョンでも同様に失敗する。

そこで、別のアプローチを試してみたところ成功したので、メモを残しておく。

Mac版で動かすには、下記ページからltfat packageをダウンロードして展開する:
http://ltfat.sourceforge.net/download.php

Octaveのコマンドウィンドウにて、展開した ltfat ディレクトリへ移動して、
>> ltfatstart
と実行すれば、各種 ltfat の関数が利用可能になる。
waveletのデモを表示するには、
>> demo_wavelets
さらに処理速度を高速化したい場合には、
>> ltfatmex
と実行すればよい・・・ ハズなのだが失敗する。
fftw3ライブラリが見つからず、コンパイルエラーが発生する。

下記URLからfftw-3.3.5.tar.gzをダウンロードしてfftw3ライブラリをコンパイルする。
http://www.fftw.org/download.html

ターミナルを開いて、展開したfftw-3.3.5ディレクトリに移動して下記コマンドを実行:
$ ./configure --enable-threads
$ make 
libfftw3.a, libfftw3_threads.a が生成されるので、場所をfind等で探して、ltfat/lib へコピーする。
続いて、float対応版ライブラリをコンパイルする:
$ make clean
$ ./configure --enable-float --enable-threads
$ make 
libfftw3f.a, libfftw3f_threads.a が生成されるので、場所をfind等で探して、ltfat/lib へコピーする。

Octaveのコマンドウィンドウに戻って、
>> ltfatmex
と再実行すると、今度は成功する。

※ ltfatmex 実行すると、PortAudio が無いというコンパイル警告が出るため、私はPortAudioもダウンロード&インストールした。しかし、これは必須では無いはず。
 PartAudio関連サイト:

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