『これなら分かる応用数学教室』 p.130 |
K≠Lのとき、K倍の高調波とL倍の高調波は常に直交する(p.114)。
そうすることで、フーリエ係数を求める際に、ωN^kが計算過程で重複して登場するようになり、いちど算出した結果を使いまわすことで、計算量を減らすことができる。
サンプルfが実数のとき、フーリエ係数F0, ..., FN-1のうち、後ろ半分については、前半を折り返した複素共役になっていて、独立ではない(p.116)。
∵)ωN^(N-k)l = conj(ωN^kl )なので、fが実数のときF(N - k) l=conj(Fkl)
そのため、これまでOctaveで振幅スペクトルを求めてプロットする際は、プロットする範囲を0..N/2に半減し、F0, ..., FN/2 の絶対値を求めて2倍していた(省略した後半の分を加算するので2倍)。
- フーリエスペクトル(フーリエ係数): Fk
- 振幅スペクトル: Fkの絶対値 |Fk|
- 位相スペクトル: Fkの偏角 ∠Fk
- エネルギースペクトル: |Fk|^2
参考書籍: 『これなら分かる応用数学教室』p.129~p.139